羽生善治
P.72
リスクを避けていては、その対戦に勝ったとしてもいい将棋を残すことはできない。次のステップにもならない。それこそ、私にとっては大いなるリスクである。いい結果は生まれない。私は積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限にすると、いつも自分に言い聞かせている。
P.194
プロらしさとは何か?と問われれば、私は、明らかにアマチュアとは違う特別なものをもっており、その力を、瞬間的ではなく持続できることだと思っている。
どの世界においても、大切なものは実力を持続することである。そのためにモチベーションを持ち続けられる。地位や肩書きは、その結果としてあとについてくるものだ。逆に考えてしまうと、どこかで行き詰ったり、いつか迷路にはまりこんでしまうのではないだろうか。