名波浩
P.149
たとえメンバーを外されても、サブからのスタートでも、僕にはこうするしかないんだというものがあった。一つ一つのケースに、自分のプレイを照らし合わせ、次にこうなったらああしよう、さらに次はこうしようと自ら描いていた。僕には僕のしようとしていることが常にあった。
P.172
みんなを盛り上げようとして岡野がフルチンになり、部屋を出て行った。廊下をダッシュで走った。その時ちょうど差し入れを持ってくる栄養士の女性と鉢合わせになってしまい、岡野の素っ裸をまともに見てしまった。岡野はそれから三日間ぐらいその女性に口を利いてもらえなかったそうだ。岡野はシラフなのに、そうやって盛り上げようとしてくれる。こいつはすげえなと僕は思った。僕らだけが分かち合った、大切な時間だった。
P.233
僕はもう他人の目はどうでもいい。自分の評価は自分でしなくてはいけない。それが出来なければ一流の選手にはなれない。