島本理生
P.4
「きっと君は、この先、誰と一緒にいてもその人のことを思い出すだろう。だったら、君といるのが自分でもいいと思ったんだ」
P.72
「死んでしまうぐらい嫌なことなんて簡単にほうり出してしまってかまわないんだ。君よりも苦労してがんばっている人がいるんだから君もがんばれ、なんて言葉は無意味で、個人の状況を踏まえずに相対化した幸福にはなんの意味もない。誰だって本当は自分の好きなことや明確な人生の目標に対してしか苦しんだり努力したりはできないものなんだから。君が本当に今の場所から離れたいと思ったとき、僕はそれを逃げているとは思わないよ」
P.347
この人からはなにも欲しくない。ただ与えるだけ、それでおそろしいくらいに満足なのだ。
P.369
「子供だったから愛とは違うとかじゃなくて、子供だったから、愛してるってことに気付かなかったんだよ」